保守政治の根幹が揺らぐ危機的状況
ついに来るべきものが来てしまった、という思いを禁じ得ません。自民党の衆院選大敗を受けて開かれた落選者向け懇談会で、下村博文元政調会長が執行部の戦略ミスを厳しく指摘しました。
派閥パーティー収入不記載問題への対応が、政権与党としての責任感を著しく欠いていたとの批判は、まさに的を射たものだと考えています。
中でも気になるのは、石破茂首相の政権運営の弱さです。野党の批判に受け身で対応し、政策の軸がぶれている印象を受けます。私は日々の仕事で企業の戦略コンサルティングに携わっていますが、このような優柔不断な姿勢では、組織の求心力が低下してしまうことは目に見えています。
まるで、私が以前株式投資で大損失を出した時のように、明確な方針を持たないまま場当たり的な対応を続けているように映ります。
来年の参院選に向けた政権の課題
特に気がかりなのは、2000万円支給問題です。街頭演説で有権者が耳を傾けなくなったという下村氏の証言は、政治不信の深刻さを物語っています。
私は広島カープの熱烈なファンですが、チームが勝てない時でも信頼できる采配があれば応援を続けられます。しかし、今の自民党には、そのような信頼感が薄れているように感じます。
世界に目を向けると、アメリカのS&P500は堅調な推移を見せており、私もNISA枠でeMAXIS S&P500に投資を続けています。一方で、日本の政治的混乱は市場にもネガティブな影響を及ぼしかねません。水素エネルギーなど、日本が世界をリードできる分野での成長戦略が見えてこないのは残念です。
石破首相は「私の責任だ」と謝罪していますが、謝罪だけでは不十分です。下村氏が提案した「党再生実行本部」の設置は、一つの有効な打開策になるかもしれません。ただし、それ以上に重要なのは、保守本来の価値観に基づいた明確なビジョンを示すことです。
テレビメディアは相変わらず偏向した報道に終始していますが、SNSを通じて市民の生の声は確実に広がっています。私自身、Xで政治や経済の議論に参加することで、同じような危機感を持つ人々が少なくないことを実感しています。
来年の参院選では、自民党が保守としての理念を取り戻せるかが問われることになるでしょう。
現状のままでは、参院選での勝利は厳しいと言わざるを得ません。しかし、それ以上に懸念されるのは、党内保守派の反発が強まり、政権基盤そのものが揺らぐリスクです。40歳の父親として、子どもたちの未来のためにも、政治の安定と改革の両立を強く願わずにはいられません。